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フォトショップ, 使い方
より速く、より的確な画像データの整理・編集に最低限必要な知識とテクニック。

少しでもデータの劣化を防ぐ為にはどのようにすればよいのか?。
フォトショップを使う際の画像データの正しい取り扱い方、適切な補正方法などを紹介。

■ ファイル形式について(保存形式について)

 画像ファイルの保存形式について、あなたは真剣に考えたことがあるでしょうか?なぜ多種多様なファイル形式が存在するのかについて、です。

 数多くあるソフトウェアメーカーが自社のシェアを少しでも伸ばすため・・・、まぁそんなコトもあるでしょうが・・・。実際には、様々な必要に迫られて改良が加えられてきたからだと考えてよいでしょう。

 では、実際にどの様なファイル形式があるか、その代表的ないくつかを紹介しましょう。

JPEG
 「ジェイペグ」と読みます。点(ピクセル)の集合から構成される「ビットマップ形式」の画像データです。画像データのファイル形式として最も有名ではないでしょうか?保存するときにデータの圧縮を行うので、ファイル容量は非常に小さくなります(10分の1〜50分の1)。しかし、この圧縮は不可逆圧縮のため一度圧縮すると二度と元データには戻りません。しかも、圧縮の弊害として画像の劣化します。
 圧縮率が中クラス以上だと、慣れた人にはぱっと見ただけでJPEGであることがバレます。とはいえ、JPEG圧縮による軽量化の魅力は捨てきれないですよね。まぁ、圧縮率を低く設定すればそれほど気になりません。
 滑らかな階調の画像の圧縮に特に向いていますが、反面コントラストの強い画像では圧縮の際の劣化が激しいという性質も持っています。

TIFF
 「ティフ」と読みます。ファイル圧縮を行わないファイル形式(オプションでLZW圧縮が可能)です。OS間での互換性が高く、大抵のソフトウェアで使えるます。他のファイル形式に比べて比較的ハードウェアやソフトウェアに依存しない画像ファイル形式であると言われています。
 「ビットマップ形式」の画像データで、圧縮を行わないので画像の劣化もほとんどありませんが、ファイル容量は大きくなってしまいます。
 また、TIFF画像はアルファチャンネルを保持したままでも保存できます。

GIF
 「ジフ」と呼びます。これも点の集合から構成される「ビットマップ形式」の画像データです。インターネット用の画像として多く用いられてきた汎用画像ファイル形式。色数を制限し、なおかつファイル圧縮を行うことによってファイル容量の大幅な軽量化を行うことができます。256色と限られた色しか使えないものの、透明GIFという、背景色を反映させることが可能な便利な機能も備わっています。
 なんとなくJPEGより軽そうな(ファイル容量が小さい)印象を持っている人が多いと思いますが、実際に比較するとそうでもないことも多々あります。一般的に、色数が少なくグラデーションの少ない画像に適しています。

PSD
 いわゆる「フォトショップ形式」。Photoshopで使用中のデータを保存しておける唯一の保存形式です。レイヤー、アルファチャンネル、パスなども残したまま保存できます。(逆に、レイヤーやアルファチャンネルの残った状態ではフォトショップ形式(を含む一部の形式)でしか保存できないとも言えます。)
 圧縮を行わないため保存を繰り返しても画像が劣化することはありません。ただし、ファイル容量は大きく、レイヤーの数などに比例してどんどん大きくなります(働いていた頃には、一つのファイルで500Mなんてウソみたいなファイルを開いたこともあります)。このような大きなファイルを開こうとする際には、マシンスペックが低いとフリーズする可能性があります。

EPS
 ベクトルデータを扱う多くのドロー系ソフトに対応しています。EPS形式の優れた点はベクトルデータを扱っている為に、ペイント系のデータに見られる「拡大したらガタガタに見える」という現象が起きないことです。
 しかし悲しいかな、EPS形式のファイルはベクトルデータに対応していてもPhotoshopは対応していないのでフォトショップに関しては若干宝の持ち腐れ感は否めません。PhotoshopでEPS画像を開いてもベクトル画像にはならず、ピクセルの集合したビットマップ画像になります。(開くときに、解像度などを入力します。)Illustratorを使用する人にとっては、PhotoshopとIllustratorの架け橋ともなる重要な保存形式だと言えるでしょう。

BMP
 Windows環境で標準に使用されるペイント系の「ビットマップ形式」画像ファイルです。・・・標準なんですけど、個人的にはあまり使用している人を見たことがありません。



■ では、実際の作業ではどの形式を用いるのが良いのでしょうか?

 いくつかの条件で最適と思われるファイル形式を紹介します。

・多数の解析用画像データ(計数用や測定用の画像)
> 基本はjpeg。
> ただし、解析ソフトによってはjpegを受け付けないことも。その時はTIFFなどで別名保存。
・印刷用(論文用)の写真データ
> マスターとなるファイルはTIFF。
> 編集中はフォトショップ形式で。(画像が劣化しない)
> 最終的には、低圧縮のjpeg。


 結論としては、発表レベルに使いたいなら元データはTIFFで保存しておくのがベターだ、ということです。しかし、TIFFデータはフォトショップ形式のデータと同様に重い(ファイル容量が大きい)ので、CD−Rなどにバックアップを取る際にはjpegに変換するのも致し方ないことかもしれません。
 もし、Jpegを使用するときは画質を最大(低圧縮)にしておきましょう。画質を犠牲にすることで、かなりの圧縮が可能ですが後々「こんな画像じゃなかったと思うけどな・・・。」なんてことになるかも知れません。
 まぁ色々なファイル形式がありますが、通常ならjpeg、TIFF、PSD以外のファイル形式で保存する必要性は特にない、ってことです。
 もちろん、ソフトウェア独自のファイル形式でないといけない場合はそれを使って下さい。図表整理のために、ファイルを別形式で書き出す際にはやはりTIFFがベストで、jpegは画質的に若干劣っているということを覚悟しておくべきでしょう。



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